【書評】「ねこ背は治る!─知るだけで体が改善する「4つの意識」」を読んだ感想

こんにちは、カリカリです。今回は本を読んだ感想(書評)になります。

※もちろん当ブログで扱う書籍ですから、内容はパソコン疲労の改善に役立つものが対象になります。今後も書評は定期的に行っていく予定ですが、基本的に肩こりや首こり、目の疲れなどの解消する健康本を取り上げます。

今回読んだ本はこちら、『ねこ背は治る!――知るだけで体が改善する「4つの意識」』です。タイトルの通り猫背改善がテーマの健康本になります。

著者は気功治療院の院長さん

本書籍ですが、著者の小池義孝さんという方は気功治療院の院長をされています。なんでも「一義流気功の創始者」だそうで、医院のWebサイトやご本人のブログを拝見すると、「精神」や「魂」などのやたらスピリチュアルな単語が目に入ります。

私は気功治療というものにまったく馴染みがありません。というか、親父が以前「近所の気功治療院に行ったら手をかざしてウーンウーン言っているだけで5,000円とられた」と感想を述べていたこともあって、正直いい印象はありません。

ただ、本書ではこのような気功に関したスピリチュアルな内容ではなくて、もっと現実的で医学的根拠に基づいた解説になっています。ちなみにAmazon評価ではレビュー数150件で星4つとかなりの高評価(当記事の投稿現在)でした。

「4つの意識」とは?

本書はそのサブタイトルのように「4つの意識付けにより身体の改善を行うこと」を趣旨としています。ではその4つは何なのかというと、「呼吸・重心・肩甲骨・大腰筋」、これらが4章にわたって解説されています。

4章それぞれの内容をザックリ説明すると、以下のような感じになります。

  • ①深い呼吸を意識することで
    ⇒ 細胞の酸素不足が解消し運動能力が向上する
  • ②重心を意識することで
    ⇒ 姿勢が安定し猫背が改善する
  • ③肩甲骨を意識して腕を使う事で
    ⇒ 腕が動かしやすくなり腕力も上がる
  • ④大腰筋を意識して足を動かす事で
    ⇒ 脚が動かしやすくなり下半身が安定する

ここで「アレ?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そうです。猫背の改善に触れられているのは二章(重心について)だけ。猫背の改善について書かれているのが全4章中の1章だけなのです。

というか、前文やあとがきも含めた割合で言えば、猫背の話は全体の20%程度でしかありません。これでタイトルが「ねこ背は治る!」というのは、どこかモンニョリとした気持ちにさせられます。

とはいうものの内容は実用的で効果も感じられる

そんなタイトルに疑念を感じる本書ですが、書かれている内容も怪しいのかというと、そんなことはありません。

先に述べた通り、本書は筋肉か骨格などの作りに触れた根拠でもって説明されており、その内容は理屈の上でとても納得ができるものです。

「こんなタイトルなのに猫背についてはそれほど多くは触れられていない」ということにさえ目をつぶれば、非常に実用的で参考になる健康書と言っていいでしょう。そうでなければAmazonで高評価にはなりませんし。

「意識し続ける」というのは言うほど簡単ではない

ただ、1点内容に文句をつけるとすれば、「『意識するだけで』というが『意識し続ける』のは簡単ではないでしょ」ということです。

本書は先に述べた通り、生活における4つの意識付けでもって身体の改善を行うという内容になっているのですが、「その意識付けができるかどうかが問題なのではないか」と私は感じました。

例えば呼吸の話。深い呼吸が大事なのは分かりますが、それを常に意識し1日中続けるのは、普通に考えてまず無理です。早い人なら数時間もすれば普段の浅い呼吸に戻ってしまうでしょう。

他の章、重心や骨格についても同様です。書かれていることはよくわかるのですが、どうしても「そうは言うけど四六時中それを続けるのが無理では」、と思わされます。

そのため本書の解説を真に生かすのであれば、「意識し続けるための工夫が必要だ」と感じました。

チェックシートを自作して毎日意識できているかチェックするとか、付箋メモや張り紙で意識付けを行うとか。方法はなんでもいいのですが、何かしらの「継続するための施策」がなければ、習慣化するのは難しいでしょう

そういった「意識付けのための工夫」にまで解説がフォローされていたら、本書はもっと良いものになっていたのではないかと、そう感じました。もちろん自身で持って意識付けを継続できる方であれば、貴方にとって良書であると言えるでしょう。

以上、『ねこ背は治る!――知るだけで体が改善する「4つの意識」』を読んだ感想でした。

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